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かみそーのグランプリマニラレポート(前半)

2017年06月07日(水)08:54 コラム記事
カードボックス本部のかみそーです。
今回はフィリピンの首都、マニラで開催されたグランプリマニラに参加してきたのでそちらのレポートになります。


■グランプリの準備 第1章
時は遡ってグランプリ神戸一週間前。
モダンフォーマットのグランプリが目の前に迫っている中、そのグランプリの一週間後にはスタンダードのグランプリがあるということで、スタンダードの練習も少しだけ始めることに。
まずはマジックオンライン(以下MO)の構築リーグやMOPTQの結果を確認。やはり勝っているデッキを知ることが大事ですからね。
しかし、そこにあったのは・・・




ん・・・?




んんん・・・?




ドゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ・・・・・・・・・

見れど回れど《絶え間ない飢餓、ウラモグ》・・・。圧倒的《絶え間ない飢餓、ウラモグ》ッ!!!!!!! さながら進〇の巨人!!!
と、私の目には霊気池の驚異デッキが勝ちに勝ちまくっているように見えました。
実際はゾンビやティムールビートダウン、多色機体など色々なデッキが勝っていたのですが、プロツアーの結果も相まり私の中での霊気池の驚異デッキのインパクトは大きく膨れ上がっていったのです。
しかし、霊気池の驚異デッキはゲームがめくれ運にも左右される(と当時は思っていた)ことからあまり好きなデッキではありませんでした。
それ以外のデッキで、霊気池デッキに強いデッキを考えたところ、こちらのデッキに白羽の矢が立ったのです。




ドン!!




ドドン!!!


って、また〇撃の巨人やないかーい!!!!!!!!!!!!


茶番はさておき。
MOで有名なプレイヤー「Jaberwocki」氏がMOCSプレイオフで使用した青赤コントロールはメインからカウンターが多く搭載されており、霊気池デッキに対して非常に強力な構成になっています。このデッキを試すべく、MOで一式買い揃え練習を始めました。
練習を始めて3日。


勝てない・・・。
いや、正確には勝てない訳では無いのですが、どのデッキにも勝つしどのデッキにも負けるサイクルで勝率6割程をうろうろしていました。
というのも有利なはずの霊気池の驚異デッキにも天才の片鱗、否認などのコントロールデッキ相手に活躍するカードが搭載されており、攻防している間に霊気池の驚異が通ってしまったり。つむじ風の巨匠やならず者の精製屋によるビートダウンや、10マナ揃ってウラモグキャストを3t連続でされて負けたり。ゾンビ相手には焼けつく双陽を引けなければすぐに負けてしまいます。
大部分の負けは私のプレイの下手さではあったのですが、デッキ的にもプレイが難しく、今から練習しても本番までに仕上がらないと判断し調整を断念。
しかしデッキが無い。困り果てる私に救いの手が・・・


(画像はイメージです)


時間が無ければ一番強いデッキを使え!!
あまり好きなデッキではありませんが、選り好みしている場合ではありません。
現環境最強デッキ、ティムール霊気池の使用を決意しました。この時グランプリ神戸の2日前。残りの時間はモダンの練習に宛てるのでした。


■グランプリの準備 第2章
グランプリ神戸も終わり、後はスタンダードを練習するのみ。
(グランプリ神戸レポートは【こちら】にありますので、まだ読んでらっしゃない方は是非ご一読ください。)

マニラへは金曜日に出発するので練習できる期間は日~木の5日間しかありません。
日曜日はグランプリ神戸から帰宅後、6時間。
月曜日は半休を頂いていたため、起きてから仕事までMOをし、定時ダッシュ帰宅から夜寝るまで合わせて12時間。
火曜日、水曜日は定時ダッシュからの練習でそれぞれ6時間。
木曜日は帰宅した後、23時までMO。2時間ほど荷造りをして朝までMO。12時間くらい。
とかなり根をつめて、合わせて42時間ほど練習ができました。
基本的にはMOCSプレイオフで優勝した以下のデッキを元に、色々なカードを試しました。




調整していて気になった点が3点。

①ティムールエネルギー、赤緑ビートダウンがかなり増えており、この構築ではガードが低い
②霊気池ミラーで不屈の追跡者が残ってしまうとかなり厳しい
③ゾンビ相手は焼けつく双陽を引くか霊気池の驚異でウラモグを捲らないとかなり厳しい

このあたりを踏まえて、最終的に使用したリストがこちらです。

■グランプリマニラ使用デッキ
メインボード
3 絶え間ない飢餓、ウラモグ
4 ならず者の精製屋
2 つむじ風の巨匠
1 不屈の追跡者
4 霊気との調和
4 蓄霊稲妻
4 職木師の組細工
2 否認
2 造反者の解放
3 検閲
1 本質の散乱
4 天才の片鱗
4 霊気池の驚異
4 霊気拠点
4 尖塔断の運河
4 植物の聖域
2 伐採地の滝
4 森
2 山
1 島
1 見捨てられた神々の神殿

サイドボード
1 儀礼的拒否
1 慮外な押収
2 マグマのしぶき
2 木端+微塵
2 否認
2 焼けつく双陽
2 本質の散乱
3 不屈の追跡者


〇一般的なリストとの差異やサイドボードなど
①メインの否認2枚



霊気池ミラーを強く意識した形です。ミラー以外でも打ちどころに困ることはあまり無かったですが、4枚目の検閲と比較すると検閲の方が良かったと感じます。

②メイン、サイド合わせて3枚の本質の散乱



相手のデッキによって意識する部分は変わりますが、主に以下の用途で使用します。

・対霊気池ミラー ⇒ サイド後の不屈の追跡者、ならず者の精製屋をカウンターします。サイド後は職木師の組細工やつむじ風の巨匠などがデッキから抜けるため、エネルギー獲得手段が減るのでならず者の精製屋からエネルギーを獲得できないと霊気池が起動できないことも多いです。また、ロングゲームになった際、ウラモグをカウンターすることも出来るため、非常に使い勝手が良いです。
・ティムールビートダウン ⇒ 基本的には逆毛ハイドラのような場に出てから対処が困難なカードへ。
・ゾンビ系 ⇒ 戦墓の巨人、呪われた者の王など3マナ以上のクリーチャーや、無情な死者などの対処が困難なカードへ。
・青白フラッシュ系 ⇒ 大天使アヴァシンか呪文捕らえへ。それ以外に打つことはほとんどありません。
・青赤コントロール ⇒ 青巨人を軽くカウンターできます。サイド後1枚だけ増やします。たまに氷の中の存在や竜使いののけ者をカウンターできたりしますが、ほとんど無いため気にしなくても大丈夫です。


③木端+微塵



直前で教えて頂いたサイドカードです。当日までマグマのしぶきが4枚だったのですが、エネルギー系のビートダウンに当たったときにマグマのしぶきだと対処できないクリーチャー(特に牙長獣の仔!)が多いのでこちらと分けました。
本戦ではエネルギービートダウンに当たりませんでしたが、今後も増えそうなので散らしておいた方がいいと思います。

ということでデッキは完成。
いよいよグランプリに挑む訳ですが、出発当日からトラブル続出で参加すら危ぶまれる事態に・・・。

本戦の結果、マニラでのアレコレなどは長くなったので後半に続きます。

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